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秀逸獅子の独白というタイトル通り。しかして人としての記憶と言語を持つ。その時、その獅子は、自らの《生きる》行為にどんな意味を見出だすのか?それを文章にすれば、想像しうる限り、このような形ではあるまいか。この中で、特に目を引くのは、菜食主義に関する叙述と、料理に関するそれであろうか。《生きる》事の荘厳さと残虐性を内包する筆致に、改めて思索を求めてしまう。完結ではないようだが(2010.07時点で)充分に読みごたえある作品になっている事にも感服する。