坊主女とオカマと世界

作者Ms.k

朝のニュースでは昼頃から暖かくなり、

ポカポカ陽気になると言っていたが、



家から出ると、

空は青く天気は良いが、

コートはまだ当分手放せないと

感じるぐらい寒かった。



春の匂いもまだしない。





埼玉県のとある町。

早足で一番近くの薬局へ。

初めてバリカンを購入した。




寄り道せず家に着くと、

すぐさまバリカンのパッケージを破り、

電池を入れ洗面所へ直行。



服を脱ぎお風呂場へ。






ブォーーーンとバリカンの音。

バリバリと髪を刈る音。



下を見ると散った長い髪の毛。

前を見ると鏡にうつる坊主の私。





しばらくその姿をずっと眺めてた。





頭に手をやると、

まさにタワシの感触。




なぜだろう。

涙が溢れてきて。





嗚咽を交えながら

泣くことをやめられなかった。