今日は雨でもいんじゃない?

作者みぃこ

自分が嫌いだった女の子が、家族の暖かさに気づき、あったっくなれるお話です。

雨はキライ。


自分の名前もキライ。


こんな自分が1番キライ。



あの頃のあたしを変えたのは

キミの一言だったんだよ。


「今日は雨でもいんじゃない?」


その言葉がどれだけ嬉しかったか

いまでもちゃんと覚えてる。



キミのおかげで、雨がスキになった。


キミのおかげで、

自分の名前がスキになった。


キミがいたから、

自分を少しスキになれた。



だからあたしは叫ぶんだ。


「ありがとう」

このたった1つの言葉を。


伝えきれなかった、この言葉を。


晴れた、広い空に向かって。