優しい体温㊤

作者奈々子

―優しい体温に包まれながら。
あたしは、今日も腕の中で眠る





              「…愛してるよ」



             そう優しく囁く彼は、

             とても、力強かった




             「二度と離さない」






              ―優しい体温㊤