魔法の世界のお話です。テーマは【人生】……のつもり。よかったら読んでみて下さい。

大陸にある二つの対立国、ノルマァクとフィンセン。


両国は十年程前から常に冷戦状態にあり、いつ戦火があがっても不思議ではない状況だった。


そこで両国が注目したのが魔法。

魔法には大きく分けて四つの種類がある。


術者自身の魔力を使い、肉声によってそれを放出する【呪文】。

数多の精霊と契約し、自然の化身を操る【召喚】。

あらゆる物質に魔力を込め、強度や切れ味を高める【付加】。

定められた形を描き、その形によって何万通りの効果を及ぼす【陣】。


魔法使いとは、そのいずれかを極めた者を指す。


いつかは避けて通れぬ戦争のため、国は急速な魔法の発達を試みた。


そんな国家の施設の一つ、ノルマァクの王立魔法学校の寮に住む少年、レンツ・ロベルトは金髪美少女にいきなりこう言われる。


「あなた、私のチームに加わって」



魔法と科学が混同した世界で織り成す、ハイファンタジー小説。