Coriy

物語の甘さは、
物語全体で、考え方の甘さ、リアリティーのなさ、それから情景描写や心理描写の少なさが目立ちます。

 もう少し自分のことに置き換えて、ストーリーを考えてみてくだい。主人公は容姿端麗、成績優秀、おまけに無自覚。そして悲しい過去を持っている。そんな主人公は出会って間もない暴走族のみなさんにすぐ心を許す。暴走族のみなさんも、あっという間に主人公に惚れる。この時点ですでに違和感を感じた私が可笑しいのでしょうか。
 
 シリアスなシーンで、本来なら読んでいて感動しなければならないだろうであろう場面も、展開が速すぎてついていけず、「……ふーん」で終わってしまうところが、勿体無かったです。

 暴走族のみなさんが出会って約3ヶ月、しかも記憶を失くしてしまった柚月ちゃんを何故そこまで傍に置こうとするのか、展開が速すぎる故に疑問が残ります。

 けれど、主人公が敬語を喋るというのは新しくて、いいなと思います。今後柚月ちゃんの記憶はちゃんと戻るのか、過去をどう乗り越えていくのか、謎がまだまだたくさんあります。

次巻も更新頑張ってください!