乾いた街には靴音だけが鳴り響いてる。行き交う人たちは本当に何か得られたのだろうか。
僕らは時間に背を押されながら、つまずかぬように、転ばぬようにやり過ごしている。
ねぇもう届かない光なんて、生きてくルールの中で息をして、確かなものがこの手に欲しいだけだから。
夜空の傷跡がまた1つ、誰かのこぼした涙のしずく、一瞬の輝きだけ今夜も僕らは探している。
見慣れてた景色も少しずつ変わり続けてる。その度昔を少しだけ思い出してしまう。
あの時傷だらけで越えていたフェンスも、扉から鍵をあけ悠々と入れるけれど、
叫びたい気持ちを抑え続け、走るよな毎日にすり減らしてく、明日もまた憎らしい太陽は昇ってくる。
星に願いかけてたあの頃、今じゃアスファルトに目を背けてる。見過ごしてきた分、今夜だけでも空を眺めてみよう。