銀河超特急999号の中で、その乗客の一人のメーテルは、今、エメラルダスとの過去をふと思い出した。
メーテルは、思い出した途端、笑いがこみ上げてきた。
「・・ふふふ・・」
その様子に、座席でうとうとしていた鉄郎が気づいた。
「どうしたんだい?・・いきなり笑い出してさ」
鉄郎が首をかしげた。その言葉にメーテルは反応し、鉄郎の方を向いた。
「ちょっと、昔の事を思い出してしまって・・・」
そう、それは何年もさかのぼる。この頃はまだ、メーテルの故郷・ラーメタルには
機械人間の魔の手が忍び寄っていなかった頃だ。