メーテルとエメラルダスが10歳の頃・・・

作者捺子

銀河超特急999号の中で、その乗客の一人のメーテルは、今、エメラルダスとの過去をふと思い出した。


メーテルは、思い出した途端、笑いがこみ上げてきた。

「・・ふふふ・・」


その様子に、座席でうとうとしていた鉄郎が気づいた。

「どうしたんだい?・・いきなり笑い出してさ」


鉄郎が首をかしげた。その言葉にメーテルは反応し、鉄郎の方を向いた。


「ちょっと、昔の事を思い出してしまって・・・」



そう、それは何年もさかのぼる。この頃はまだ、メーテルの故郷・ラーメタルには

機械人間の魔の手が忍び寄っていなかった頃だ。