愛し君へ

作者未葉


その大きな手で

私を励まし

その柔らかな話し方は

私を笑わせる

決して枯れない

君の面影は

暗い道で迷っても

一人取り残されても

君がいつもいてくれた

もう

触れる事出来ない君

もう

話す事出来ない君

もう

私を映し出す事ない君

何かがそっと壊れ始める音をなぜ私は気づかなかったのだろう…

君を苦しませた全てのものが

君を苦しませた私が

憎い

憎いんだ…