涼音

再生の物語
失恋してできた傷が治らず、過去を振り返っているモモの心境がとてもリアルで切なく、読んでいてとてもつらかったです。
悪いのは二股をかけていた彼氏なのに、どうしても彼を責めることができなくて、涙を流すモモの姿に本当に胸が押し潰されそうでした。
けれど、ケイタの存在がモモに一筋の光を与えました。
吹っ切れたように思い出を捨て、新しい恋がしたいと思えるようになった。まだ彼を完全に忘れられたわけではないけれど、モモならきっといい恋ができると思います。

描写がとてもリアルで、恋をしたことがある人なら共感できる部分がたくさんありました。
この作品を読むと、前を見て生きようと強く思えます。
とても素晴らしい作品でした。