瑠愛

明日へ…
失恋という、だれもが経験する人生の1ページを、真っすぐで切ない心情描写をもってリアルに表現した短編。
読んでいて、モモちゃんの苦しい気持ちにとても共感しました。

変わらないものなんてなくて。
永遠の愛なんてなくて。
心変わり…その残酷な現実を、受け入れたくなくて。

そういう、息苦しくなるくらいの恋愛の苦い部分が、うまく表現されていて、人間くさく、自分自身の経験と重ね合わすように読んでしまいました。

ラスト、苦しみを浄化し、活力を取り戻していくモモちゃんの姿にも、元気をもらえます。
恋愛の切なさの伝わってくる、素敵な作品でした。