世紀末の夕焼け「さよなら､ディカプリオ」

夕陽の沈まない国､そんな不可思議な海の上で､

僕らがオレンジ色の美少女マーマレードと出会ったのは､

そんな宿命的な､概念的な時間。

少女はなぜ銃を持っている?

まるで遥か遠い記憶のなかでしか存在しないような厳格な夕景色に､

太陽はその位置は変えずにどんどん太っていく。

今日はクリスマス･イブ｡

｢人類最後のクリスマスの日､君はなにをやっているって思う?｣

海の上でマーマレードが語ってくれたこと、

僕が語ったこと、

すべてはこの壮大な寓話によってのみ成立していることなのだ。