桜の木の下、光の向こう

作者桜庭瑠香

『卒業して俺が一人前になったら、あの桜の木の下で会おう。そのとき君は、俺があげた指輪をはめてくること。』


 あの日、あの時、あの時間。・・・2人の心が、確かに繋がった時間・・・―――。


 その約束が叶う前に、あなたは私の前から消えてしまった。


 私たちは、叶えられない約束をしてしまったのかな?

 

 『初恋は実らない』と、昔誰かが言った。

 私の初恋は、いったいどうなのでしょうか・・・?


 ねぇ、3年後、あの桜の木の下で、私とあなたはお互い手を優しく握りしめて、笑い合っているのでしょうか・・・?