義務教育を7年間受け、8年目に入り、漸く自分の在り方が解ってきた立央(はるちか)。
ある日突然
“あなたは誰にもに必要とされていない”
自分で理解出来ていた言葉を一番言われたくない両親に言われた。
涙よりも、怒りよりも、
先に納得を感じれた。
それだけが救いだった。
立央は自分より弟を選んだ両親にきっぱりと家を出ると言い、それまで背負ってきた重い何かを肩から下ろすことが出来たと前向きに。
両親は田舎の父方の兄の家に私を預けてくれた。
そうして、夏休み直前。
私の違う人生が始まる。