お隣のカズ君は。【完】

作者如月 遊木

幼なじみのカズ君は、もうじきこの町を去ります。あたしにしか彼に出来ない事、―――伝えます。




お隣に住んでるカズ君は、

あたしと、2歳しか変わらないのにもう、大人です。



お隣に住んでるカズ君は、

今だにピーマンが嫌いです。



お隣に住んでるカズ君は、

ポケットに、ぐずぐずになったティッシュがいつも入ってます。



カズ君、カズ君。




どんなに幼く見えても

やっぱりあたしより一枚上手だったんだね。



そんな君に、伝えます

●●●●!


君はやっぱり 英雄 だったよ。