最中
「作る」余韻
進路にゆれる高校生達。今の私にストレートに響くメッセージでありながら、受け取る側に飲み込みの範囲の余裕を与えてくれる、素敵なお話だと思います。
しかも目線が高校生ではなく先生とは…!びっくりしました。ほどよい距離感にある、私の好きな感じの先生です。うふふ。
染み込むひとつひとつの言葉。雰囲気がとにかく優しく、でも哀しく、あっさりしていてあっさり読めるのに、読後には温かなため息が漏れる。余韻は押し付けがましくなく…何と言うかただ「残る」余韻じゃなく「作る」余韻といった感じです。
後悔せずに夢を追いかけるなんて不可能ですが、自分のことなんですもの、誰よりも考えてやらないといけませんよね。
「俺の希望はカウントダウンにあって、それ以上などなかったのだ。 」…名文だと思います。
大人が読むも良し、子供が読むも良し、…私は思い切り後者ですが素敵でした。有り難うございました。