堕天使の棺

作者夢羽

本当に叫んでいるのは、泣いているのは誰か。本当に汚くて、本当は綺麗なのは誰なのか。教えてくれた人の話を綴りたいと思います。

街娼。みんな私達をそう呼ぶ。                      だけど違う。違うよ。              私達は誰かに羽をもぎ取られた片翼の天使だった。             そして必死にもがくのに疲れて自ら残りの羽を折り取り地に堕ちた堕天使。              ここは堕天使達の墓場。もう、翔び方なんて忘れてしまった。