彼が死んだ。-勇気が出る坂を上りきれば-

作者みくりんご

隆也が死んだ――・・・。そんなのは認めたくなくて・・・。というより、認められなくて。だって、目の前に居るんですもん。「杏樹(アンジュ)」その声で私を切なげに呼ぶから。

きっとこの坂を上りきれば、明日は変わる。



変えられる。



・・・変えてみせる。




キミを忘れるとは言わないし、


忘れたいとも思わない。




私はずっとキミを思ってる。





幼馴染のキミを。