さよならがくれたもの case1 実花 鳴らない電話はもう待たない

作者翔子

とても好きな人がいる。

でもその人は他に好きな人がいる。

学校にいるその時間だけが

彼女でいられる時間。

放課後や休日は待つしかできない。



待つことしかできなかった実花が

さよならを言えるようになるまでのお話です。