明けない街の物語

作者由飛

2012年、日本。

格差社会が拡大し、「下流」と呼ばれる人たちの生活は著しく低迷し、都市部ではそのような人たちが一部の地域に固まり始め、次第に街が形成されていった。


行き場を亡くしたホームレス、負け続ける派遣社員、孤独な少年少女達。そしてそれを利用する暴力団。


数年前とは比べ物にならないほどに悪化した現代社会を表すかのように形成されていった街。

犯罪発生率は他の地域とは比べ物にならない程に増え、税金を徴収出来る世帯は皆無に等しかった。

政府や警察は対策を決め、連日衝突が続くようになる。

激動の時代をたくましく生きた者たちの物語。