走って、走って、走り続けてた。
冬の6時はもう真っ暗で寒くて
よりいっそう孤独を感じさせていた。
裸足の足は汚れきっていた。
数ヶ所にある傷は感覚さえなかった。
どれくらい流れたかわからない
涙は枯れることをしらない。
「どうぞ」
その笑顔が私を救ってくれたの
「人のために生きてください。
っというより僕のために笑ってください」
優しくまっすぐな私立高校の理科の教師。
日高 直樹
「泣いてなんかないんだから!
そんな言葉でだまされたりなんかしない!」
明るいが自分の弱さを隠している
意地っ張りな女子高生
桜井 えな
「初めて心から笑えた気がする」
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