神様なんて、いらない〈上編〉

作者睦月

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「おっきくになったら、ぼくのおよめさんになってくれる?」



って君はプロポーズしてくれたよね。

その時はただ嬉しくて、


「うん、あたし…ゆうくんのおよめさんになる!」


そう誓ったあの日───


「じゃあ指切りしよ?」



そう言って小さな…

本当にちっちゃな約束を交わした。



ねぇ優弥、あたしたちが出会わなければ、

もっとお互いに幸せな人生を歩めたのかな?



あたしがあの時、もっと素直だったら…

こんなに君を

苦しめずにすんだのに──