いつの間にか、大人になり
人生という名の大海原へ投げ込まれていた。
船の漕ぎ方、そして目的地もはっきりしないままの航海が始まった。
浅い経験を道具袋に詰め
磨ききれていない望遠鏡を覗き込みながら
不安さえもわからずに、漕ぎ出した小さな船。
人生の大海原は
苦労してでも賢く、逞しく漕ぎ出す術を身につけねばならないと、深く気づかされた。
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