綺麗な銀色をした狼




その毛並みは絹のよう




その瞳は悲哀に満ち




最愛の人を見るような目で私を見つめた




現代において




狼男だとか吸血鬼だとか




馬鹿馬鹿しいはずだったのに―――――





彼の存在が




闇の存在が





それを否定する