プロローグ


1991年4月僕は生まれた。元気な産声あげて長男として生まれた僕は両親にとってやっと生まれて来てくれた子供だった。


翌年の1992年5月

長女・妹が生まれた。

僕はお兄ちゃんになった。

まだお兄ちゃんの自覚はこれっぽっちもない。

そして僕が生まれて3度目の秋を迎えた


1994年10月

2人目の妹が生まれた。

この時にはもう、お兄ちゃんだった。


長女の名前はアミ

次女の名前はサチ


お兄ちゃんになった僕は幸せな家族になるのだと思っていた。

子供であった分期待と夢がいっぱいだった。

けど違った。


お兄ちゃんは妹を守る存在で妹からはヒーローなんだって思ってもらうものだと思ってた。

守ることはできなかった。

守ることの出来ないままお互い成長した。


これは


守る者

守られる者

守られない者


の話だ。