迷い猫の純情。

作者如月 柊





「ねぇ、シロ?」


「ん?」


「ココから出して?」


「ダメ。

シオンは僕のモノだよ」


そうやっていつも

笑顔であたしを包む。



あたしはシロから

逃げられない。






迷い猫の