「ここは……どこ?」
気がつくとそこは森だった。空からの日差しが木の合間から見える。
「くそっ!!なんで俺達がこんな目に合わなくちゃいけないんだよ!!」
目の前の現状を、私はただ見つめる事しか出来なかった。それは、皆も同じことだろう。
「俺は……ここに残るよ。どうしても、ここに居たいんだ」
彼の瞳は、いつものふざけた様な物ではなく、切実な色をしていた。
こんな、なにも知らない場所で私たちは生きていけるのだろうか―――――。
天宮高校に通う主人公、緋津芽 志乃(あかつめ しの)は、同じ高校に通う学生総勢七名と共に、不可解な出来事に遭遇するのであった―――――――。