君に好きだと伝えたい

作者綺羅那



ある一点を見つめている彼女。



そんな彼女を、



俺は見つめている。



大人しそうな彼女。



そんな彼女と俺は正反対。



彼女は、



悲しそうに、



校庭に佇む桜じっと、を見ていた。



俺はそれを、



彼女が桜を見るのをやめるまで



黙ってみているだけ。