「お願いします!暗殺されてください!」
目の前の小学生らしき少年は初対面の私に向かってそう言ってきた。
「お断りします」
「なぜ!?」
私がそう答えると少年は驚きの表情を見せる。
「一回だけでいいんです!!」
少年はそう懇願してくる。
(ただの子供の戯言よ・・・)
そんな軽々しい気持ちで私は少年に
「そんなにしたいならご勝手にどうぞ」
そういって私は少年とは反対の方向に向かってゆく。
ちらっと見るが少年は動かないようで、ただのいたずらだと思った。
「・・・ありがとうございます」
そんな言葉が聞こえ振り返ると、
少年は片手に鋭利なクナイを持ち、
私に向かって―――・・・。
「えっ?」