チラリと右隣を見る。
彼女は
道端に咲いているたんぽぽを
アイスキャンディーを食べながら
見下ろしている。
そんな彼女の左隣で
俺は座り込んで、
同じくたんぽぽを見つめている。
(ただのたんぽぽじゃん・・・)
彼女がたんぽぽを見て
何をおもっているのかは、
俺には解らない。
「・・・」
「・・・」
二人無言で
たんぽぽを見つめていたら
彼女は、たんぽぽから目を離し、
いつも行く駄菓子屋さんの方向へ
歩いて行った。
そんな彼女の後ろをついて行く。
(わかんねー・・)
しかし、
ゆういつ解っていることがある。
それは最近解ったことで、
俺が彼女を好きだということだ。