祖父の見舞いに訪れた病院で出会った男・加瀬。関わった時間はわずかなのに、結衣の心に彼は強く印象を残して去った。1枚の紙切れを残して。[純愛/年上彼氏/初恋/切ない]

何が何処へと繋がっているのか、

誰にも分からないことがある。


人、物、道、雲の行方……。


そう、『それ』は雲の行方のようなのだ。

いつの間にか形になっていて、自分ではその動きを制御できなくなっている。


ああ、この雲は何処へと行くのだろう?

いつか、あなたへと届くのだろうか……。