輝く裏世界フェミシド。

人々は強大な未来に怯えてきた。

「ファイナルセンチュリー」

この言葉に。


輝界フェミシドには「ネオ」と呼ばれる歴史記録がある。

地球のコア近くに存在するといわれておる魔力を持った石版である。

ネオを読むためには選ばれし者が選ばれし物を用いて初めて読むことができる。

ゼシウム・アラン。ここ約20年間、彼の名はこの世界の全てだった。

世界的錬金術師で大きな魔力を持っている彼は、ネオを読んだというのだ。

さすが最強の錬金術師とチヤホヤされたが、彼は動じなかった。

というよりネオを読んだあとの彼はやせ衰え、錬金術もやらなくなった。

それにネオの内容も語ろうとしない。誰かが尋ねると頑なに、

「時だ。」といい答えようとしなかった。



ゼシウムがネオを読んでから7年後、彼は亡くなった。


そして

人々は

希望を

失う。