突然家ににやってきたあの人に、15歳の俺の心はすっかり奪われた。
彼女がうちに何を連れてきてしまったのか、薄々気づいていたのにも関わらず。
王子ともてはやされた僕が、現実の重さを知る日は近い。
せめて、やってくるその日のギリギリまで、透明な彼女の横顔を見つめていたいんだ。
※「神々の手の中で」の前編と後編をつなぐサイドストーリーです。前編を先に読まれることをおすすめします。
2008年8月22日 完結