西暦2040年…人類が外宇宙生命体《キマイラ》からの侵略を受けてから20年がたった。生体レーザーと電波を無力化する特殊ガスにより有視界戦闘を強いられ、一時期は南半球の三分の二を失っていた人類は、国連統合軍の元に各国軍の指揮系統を再編、また装甲機動戦闘機《ＡＲＭＷＳ》を実戦投入したことで、《キマイラ》占領地を奪回し戦線を大幅に後退させる事に成功していた。また、地球低軌道上では各国によって建造され、国連航空宇宙軍が管理する軌道迎撃プラットフォーム《オービターステーション》と軌道宇宙艦隊が、新たに火星から飛来してくる《キマイラ》たちを迎撃していた。
だが、無限とも思える手数で押し寄せる《キマイラ》に対し、人類は決定的な打撃を与えることができず、戦線は膠着状態に陥り、無惨な消耗戦に引きずり込まれていた。
そんな中、国連統合軍総司令部は、敵の地球侵攻本拠地『南極』に対する全面攻撃作戦の準備を始めていた…