あの頃の俺らは、

完璧な世界に住んでいた。


1歩を踏み出せず、

ぐずぐずする必要にない。

そんな誰もが夢見る世界に。


夢の中で夢を見て、

あこがれの妄想を作り上げる。


そして、現実の世界を

おかしいと認識してしまい、

反乱を起こす。


勝手な事ばかりして、

迷惑という事を考えず、

一人で突っ走る。


誰もが心に抱く完璧な世界。

作りたいが作れない、そんな世界。


俺の作り上げた世界は、

みんなの望む世界だった。


そう、みんなの望む...