平凡な高校生・菊岡 奏。
いつもどおりに学校から家に帰る途中、誘拐される。
そこで出逢った、一つの絵本。
そして、歌。
『遠くから響いてきた月の声僕は耳をすます
近くから呼んでいる君の声僕は振り向いた
誰もいないはずの隣
聞こえるはずない声
何処に置いてきたらいい?
月に祈り込めて君に届くようにと
叶わないと知りながらも縋ってしまうのは誰のせい?
心に誓いをかけた君を守り抜くと
なのにココロ締め付けて泣いていたそれは僕のせい』
一瞬で心を奪われた、哀しい心との、恋愛物語。