光と闇、愛と憎しみ

作者紫翠蓮

人類は自ら生み出した汚染と廃棄物によって限られた土地に追いやられた。生き延びるために血で血を贖い、憎しみの連鎖は止まることを知らない…。弱肉強食の無秩序な世界。


―AC元年―

ようやく秩序らしいものが生まれた。大国ラディシュ誕生。強力な軍事力を背景に辺境の地を瞬く間に属国とした。この時、世界は2つに別けられた。ラディシュともう1つ、マニ教を信仰する50の部族からなる神聖マニ帝国に…。

人々の憎しみは敵国への憎しみへとなり、収まるどころか大きな2つの混沌へとなって行った。

―AC.57年―

2人の少女が産声を上げた。1人は暖かな愛を受けて。1人は憎しみの中で。

これは2人の少女の物語。


命とは光?それとも闇?