平凡に過ごしていた奈緒の生活に変化が訪れる――「貴方、誰………?」
『ねえ、これからも ずっと一緒だよね――…?』
『当たり前だろ? 誰ひとり、独りになんかさせねえよ』
今でも思い出すの、あの頃の事。
貴方は私の生きる希望だった。
暗い世界から私を救ってくれた、唯一の人間。
今度は私が貴方を救う番
そう思ってたのに…
そう思ってた筈だったのに…
どうして私を置いて行ったの?