可愛くない。

作者ユラ



ふわふわの髪と


大きなくりくりの目。


小柄で


守ってあげたくなるような


華奢な体。






そんな可愛い人に、


どれほどなりたいと願っただろう。





「ほんと、可愛くない奴。」






そうやって、何度恋愛に失敗したんだろう。








「可愛いよ、お前は十分。」




その言葉で、


私がどれほど嬉しくなったか




…君は知らないんだろうな。