ねぇ、声聴かせてよ…

作者りんご飴


自信に満ちていた女、笹木天音(ササキアマネ)



「だって、わたし。完璧でしょ?」



頭も良くて、顔も良くて、スタイルも良くて。



私ほどの女、そうそういないよ?



なのに……



こんな私には全然釣り合わない、あんな男なんて…



「可愛い」


「好き」


「愛してる」


どんなに言われても不安で不安で仕方ない。



どうして?