雨が降ると
自分が、まだ『記憶の囚人』だと、痛感する
忘れたと思っていた、
雨の記憶が
気付いたときには
私の隣にいて
私をのみこむ
逃げても、逃げても、追いかけてくる
叫びたい
泣きたい
捨てたい
あれを見た目も
あれを聞いた耳も
あれで壊れた心も
あれに関する私のすべてを取り出し、捨てたい
そうすれば、愛に怯えない頃の私に、戻れるのに…
09.07.28~
作者注意
この物語は、フィクションあり、真実ではありません。