愛、真紅、友

作者ナカレ

 寝るタイミングを失って夜を明かした愛は、真紅に電話をかける。 寝起き特有の間延びした声で電話に出た真紅に、愛はのべつまくなし話し始めた。

 東の空から朝が頭を出し始める。

 カラスがすでに鳴きはじめ、新聞配達員が精力的に街を駆け回る。

 寝るタイミングを失い夜を明かした愛は、真紅に電話をかける。

 もちろん、真紅は寝ていた。寝起き特有の間延びした声で電話に出た真紅に、愛はのべつまくなし話し始めた。