さくらの咲く頃に

作者さくら

~Prologue~




いつも大切なモノは一つじゃない

家族・友達

好きな人・今の生活………

私達の周りには

いつもたくさんの

『大切なモノ』が溢れている



どんなに落とさないように

しっかり握っていても

どんなに掴めたと思っても

たくさんの大切なモノは

私の手の中には収まりきらず

いつも私の指をすり抜けて

花びらのように舞い落ちてしまう。



私の『大切なモノ』の一つが

『今の生活と時間』


制服着て

いつもと同じように学校に通って

毎日、友達と一緒に下らないコトで

笑ったたり

泣いたり

怒ったり

そんな生活もなく進み続ける

どんなコトがあろうと

規則正しく時計の針は

トキを刻んでゆく。。。


こんな毎日が続けばいい

でも、早く大人にもなりたい


迷いながら

悩みながら


それでも、私は進む為に

今、歩き出す