魔術を扱う人間――魔術師。光の象徴と人々から祝福され、十七世紀初頭にその知名度を不動のものとした、異端狩りの組織『魔術同盟』
異能の能力を持つ異端――破戒者。闇の象徴と人々から疎まれ、迫害され続けた彼らが拠り所を求め、集う組織『銀の歯車』
世界の裏側で、光と闇は常に抗争を繰り広げてきた
――神森には、吸血鬼がいる
立て続く猟奇殺人事件から、そんな噂が流れる神森町。そこに住む高校二年生、七瀬 広樹は平凡な学園生活を送っていた
ある夜、偶然にも広樹は吸血鬼に遭遇し致命傷を負ってしまう
薄れゆく意識の中で広樹が最後に目にしたのは、血の海の中に悠然と佇む、クラスメイトの水原 真依の姿だった…