Route126のメンバーであるモモの曲を元に執筆した恋愛小説です。
あらすじ
ある初夏を過ぎた暑い日。高校卒業から二年間も引きこもり続け人見知りで人間関係を築くのが苦手な陽介(19才)は、混沌と渦巻く絶望を光り溢れる希望に変える為に嫌な思い出しか残らなかった田舎から一つのバックだけを持ち飛び出し都会に住む祖母の家に居候することにした。
学生時代に日向者として生きようと頑張ったが所詮、希望も目標も無い日陰者は他者の陰で生きるしか道はなかった。
そんな彼を五年間の引きこもりから救い出したのは祖母であり、暑さで茹だる都会の喧騒に飲み込まれる駅のホームで出会った向日葵のような女性であった。
この話しは一人の陰欝な日陰でカビの様に生きてきた男と灼熱の大地で気高くも孤高に咲く一輪の向日葵のように生きる女性とが送るひと夏の切ない恋物語です。
純文学風に書いています。