――僕は、罪を犯しました。
人を、殺しました。
人間はどうして、こんなにも弱いんだろう。
独りぼっちになったと思っていた僕に、
ムゥがくれた優しさがあった。
「・・・・・なぁ、ムゥ。俺・・・・
間違ってるかなぁ・・・・・
間違ってるよな・・・」
――それでも許せない奴らが居るんだ。
「・・・・本当は分かってんだ・・・・俺も・・」
――もう、自分の人生が終わりに近いことを。
果たして運命とは、希望か絶望か・・・・・・
これは一人の少年と、一匹の犬が生んだ、
悲しくも儚いストーリー。