スタート

作者あや

この頃の私は、まだ幼かった。


必死に背伸びをしていた。


全力で毎日を過ごしてた。


周りなんか見えなかった。





この頃、ケータイ小説にはまった。


平凡な私には起こらないであろう出来事を、第三者として読むのが楽しかった。


切ない小説は少なくなかった。


むしろ、多いくらいかもしれない。


そんな小説を読んでナミダを流した。





自分が、後に小説を書くなんて思いもしなかった。













私は、今年成人になる。



今までの過去をすべて受け止めるために、この小説


をかきはじめた。










全力で走るのを中断し、たまには過去を見よう。


前に進むだけじゃ見えない物もある。