命あるもの

作者あや

何にだって命はあるんだ。


幼いときに気づいた。





でも、あれから私は歳を重ねた。


今まで、くっきりはっきり見えていたものが


ぼんやりとしか見えない。









私は、溢れる愛の中で育った。




愛の無い世界は、どれだけ寂しいのだろう。



このころ、私はたくさん考えた。




でも、結論なんていつもでなかった。
















純粋な私は、汚れた社会人によってたくさん傷つけ


られた。











もう、私を守ってくれる人はいない。












         ちがう。


  いたんだ。私を守ってくれるひとが。