Dear この手紙を読んでくれたキミへ

作者古山 小市楼

これを読んでくれたキミへ。


キミがこれを読んでいる頃、僕はこの世にはいないだろう。今頃、妻の薫が必死になって僕を探しているだろうね。正直、僕は妻が嫌いです。だから彼女の為に遺産は残してないし、渡す気もない。だから僕の死後、キミにやってもらいたい事があります。


1、僕の遺産は妻の薫ではなく、娘の楓に全財産を渡すこと。


2、娘が成人するまでの間、お金の管理及び娘の生活の面倒を僕の母、加代子に託すこと。


これぐらいかな…。

あとは…僕の人生の一部をキミに読んで貰えたら幸いです。

批判、中傷は構わない。

それくらいのことを僕はしてきたのだから―…。