史伝、とは小説ではなく史実を踏まえながらも学術論文などとは違い、読んで面白く物語的に描かれた文章のことです。
かつて我が国では徳富蘇峰、幸田露伴、山路愛山などが多くの史伝を書きました。やがて史伝を書く作家は少なくなりましたが、戦後海音寺潮五郎によって多くの名作が世に送り出されました。ぼくも海音寺の史伝を理想のものであると思っています。
ここでは史伝としての日本の近現代史を描いていきたいと思っています。論文ではないので意見や論評はありますが、小説ではないのでフィクションはいれません。基本的にすべて史・資料に基づいた記述をし、創造や推理をいれる場合は筆者の見解とわかるようにします。
無謀な挑戦なのでどこまでできるかわかりませんが、力の及ぶかぎり、頑張ります。肩肘をはらずに、暇つぶしにでも楽しんでいただければ幸いです。なお、煩雑なので注記は避け、参考文献は本文とと節終りに示します。